発達障害の教育と就労こそ、アドラー視点で。

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今日は、東京都教育委員会主催
発達障害教育シンポジウムに
参加してきました。

小学生の頃は、LDつまり学習障害の割合が多く
こまりごとも、学習面が多いけど
就労での課題になると、学習上の問題ではなく
ほとんどが、対人関係の問題。
どちらかというと、ASD
(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)に
多い課題です。

発達障害を抱えていると、就職率30%
3年以内の離職率は37.5%

他の障害学生の就職率は50・8%
アメリカだと、59%

発達障害の子どもたちは
就職しにくく、しても、続かない

という、問題が見えてくると思います。

 

そんなの、わかる
わかりすぎる、想像できますよね。

だって、コミュニケーションが苦手なんです。
空気、読めないんです。

苦手なことをミスマッチされてきていれば
そして、苦手ばかり克服する
訓練をされ続けていけば
こうなるって、だれでもわかる。

 

では、私はこのシンポジウムから
なにを考えたのか?

それは、発達凸凹の子どもたちが
社会人になって自立するための支援を
考える時、アドラー心理学がとっても
有効だ!!ということ。

 

アセスメントにもアドラー

まず、認知論からいきましょう。

伝えたいアドラー心理学の理論

①人はかけているところに目がいく習性がある

②欠けているところを見つけると
おせっかいしたくなる

③ニーズなきところにサプライなし!

 

就労上の課題が、対人関係スキルの問題

例えば
・上司の言っていることが理解できない
・相手にうまく伝えることができない
・感情的になりやすく、かんしゃくをおこす
・曖昧な言葉は理解できない
・好ましくない表現をしてしまう

これって、こうした情報がわかっている、
今だから子どもの時から、対人関係のスキルと
上げていくトレーニングの可能性を感じるとも
思えませんか?

 

ここポイント

熱心なお母さんが、子どもの苦手に気がつくと
熱心さから、行き過ぎになってしまうこと。

例えば、空気を読むのが苦手だと
わかると、チームプレイのクラブにいれてみたり
読み書きが苦手だとわかると
ドリルをたくさん買ってきたり。

 

苦手をなんとかする
欠点を克服する

この考えから、離脱することが大事

 

得意なことの中に、可能性を見出し
得意をあげていきながら、苦手も
一緒にあげていく

それくらいの気持ち

 

本人が自分で工夫していけるように
行動をしていけるように、支えていくのが
親や教師の仕事です。が

当事者のニーズを、読み間違えて
自分の「期待」というフィルターを
通してしまい

ニーズないのに、こたえようとしてしまう
おせっかい

アドラー心理学ではこれを
課題の分離ができていないとして
ここから、多くの対人関係の
トラブルが起きると考えています。

では、ニーズを読み間違わないために
課題をわけるために、どうしたらいいのでしょう?

進路の取り方

ニーズの汲み取り、ここは、
本当に、腕の見せ所

「期待を手放す」

これが出来ていないと、自分が思う正解に
誘導してしまいます。

しかも、それに従わない子どもに怒りを
感じたりしてしまうのです。

 

私たちが思うゴールは、もう昭和の遺産。

いい大学、いい企業

って、ものすごーーーーく狭い
狭い世界の話ではありませんか?

 

突き詰めたら、そこを求める貴方の
真の目的は?

友達に自慢できる、学校
自慢できる会社

という、事にはなりませんか?

 

子どもの人生は子どものもの

あなたの仕事は

子どもがどの道を選んでも、しあわせになると
信じること。

自分が思うゴールではなく、子ども自身の
なかにあるゴールを意識しましょう。

期待で曇ったメガネではないか
自分に警鐘をならしつつ
子どもたちの支援を考えた時
どうすればいいのでしょう。

子どもを知る

子ども自身も、自分を知る

子どもの関心に関心を寄せる

 

自分の苦手を含めて、不完全な自分を
知り、受け止めていくことが必要です。

受け入れるために、苦手ばっかり
強調するのではなく、「できていること」
「強み」を言葉にして、自覚していくことが
大切。

 

あなたは、お子さんの強みを、いくつ
言えますか?

言語化、できていますか?

思春期以降ともなると、
テストの点数が露骨に成績に反映される
ようになるため、自尊心もより下がりやすい
時期です。

周囲との差異を感じ始めた子どもに、
その子自身がもつ強みを伝えるのは大切です。

思春期以降の子どもたちには、弱みの部分から
目を逸らして強みの部分だけ伝えても
なかなか信じてくれません。

現実問題(誰にとってもそうですが)
強みだけを活かして生きていかれる場所なんてなく、

苦手なこと・できないことをどう対処していくか
というのは大切な能力です。
その子の将来を真剣に考えるならば、
弱みの部分は認めつつ、それに対処していくための
手立てをつたえつつ、
強みを活かす方法を教えることが重要なのです。

 

アドラー心理学では

自己犠牲なき自己受容
他者信頼
貢献感

この3つを軸に、幸せを目指していきます。

 

できないこと、強み、両方を
バランスよく意識することのほか

私がチビ助とトレーニングしているのは
困っていることを伝えること。

一人で解決しようとしない

人生は、小さい迷惑を上手に欠けながら
人との関わりのなかで、幸せを感じていくもの。

迷惑かけてはいけない!!

という、強い押し付けはよくありません。
むしろ、人の手を上手に借りることの方が
はるかに自立できます。

他者と信頼を感じれることは
幸福感につながります。

そして、頼られた方も、貢献感を
味わい、幸福感を感じれます。

つまり、上手に迷惑を掛け合うという
日常の送り方は、自他共に
幸せにつながるのです。

ゴールを一人でなんでも・・・・ではなく
助け合うことにしましょう。

 

子どもたちへの支援を考えた時
私がどうしたいかより、子どもたちが
どうしたかの方が、大事だと、改めて
思いました。

困難な状況でも乗り越えられるように
私たちができること
それが、アドラー心理学勇気づけです。

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子どもたちの当たり前でみすごされがちな
「出来てること!」を声にしましょう。

いい悪いの判断のための会話ではなく
自他尊重した、気持ちを伝え合う
会話の練習をしましょう。

相手には相手の考えがあり
相手は、相手のゴールがあると
課題をわけましょう。

上手に迷惑をかけましょう。

・・・・・と、アドラー心理学が
とても、とても、支えになると今日
ますます、実感しました。

 

発達障害の子どもたちの教育と就労

これからも、考えていきたいです。

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