高校入試の作文対策

efc345efa29c0791864968e6d531b910_s

お姉ちゃん中三の地元の同級生が
高校入試の作文のアイディアを夕飯時に
聞いてきたので、矢継ぎ早に、答えていきました。

それを思い出せる限りに描いてみます。

やらない人

問い
スポーツ大会は花形のイベントですが
その実行委員になりたがる人がいなくて
話がまとまりません。どうしますか?

PTA会長もそうなのですが、やりたくない
やりたくないと思っていると、どんどん
いやーーーな感じになります。

マイナスの側面しか見ないから
そのマイナス面が増幅されて、どんどん
マイナスになっていくのです。

なので、根性論や説教で説得しても
なかなか進みません。

誰かの善意に支えられているのが
現状なので、その善意が出やすい方法に
すべきなのです。

つまり、いいこと
メリットを先に強調する

委員をやるとこんないいことがあるんですよ
という面を伝えるのがいいと思うのです。

実際、PTA会長をやってみて
たくさんの人に私を知ってもらえたし
私も先生のことをたくさん知れました。

また仲間で活動すること
一人でやるのではなく、分業して
協力してやることの楽しさも体験できたし

地域には様々な考え方、生活レベルの人が
いるのだと知れました。

総じて言えるのは、主体性を発揮できる
チャンスであり、貢献感を感じられ
さらに、共同体感覚を育むことができて
実に、アドラー心理学勇気づけな日々だったのです。

人気のない仕事は、見落とされがちの
メリット、いい面を見てもらうことから。

批判的な人

問い
文化祭でクラスごとの出し物があり準備があるのに
部活の活動を優先させている生徒がいます。
どうしますか?

部活とクラス、どっちが大事なの?的な
議論には持っていかないことです。

価値観はそれぞれで、どちらがいいか悪いかでは
ないからです。

いつの世にも、どんな社会にも
反対派っているものです。

アリの世界では、2割は必ず働かないアリがいる。
その2割を取り除いてグループを作っても、またその新しい
グループの中に2割が働かない。

どんな社会にもいるのです。

文化祭でクラスの発表という内容は、本人の
主体的意思による開催ではないので
どうしても「やる気」は起きにくいもの。

そんな時、思春期の児童が、斜に構えて
文句を言ったり、なかなか意見を
言ってくれなかったりという現象は、当たり前と
言ったら当たり前なのです。

それを批判すると、もめることになります。
だって自由意志が束縛されちゃうから。

なので、乗り気でない生徒たちのことは
叱ったり、責めたりするのではなく
「来てくれてありがとう!!」と
きてくれるだけで嬉しいよ!のスタンスで
接することです。

残された働きアリで
「どうせやらないといけないなら
どうすると楽しくできるかな?」と問いを立てて
工夫をしてみましょう。

打ち上げを楽しみにして乗り切るのも
てでしょう。
めちゃ担任と仲良くなる企画にして
盛り上がるのもいいでしょう。

やりたくないなぁという事を
どれだけ楽しめるか、自分たちで
工夫できるのかが腕の見せ所です。

自己確立

自己を確立するために、高校時代は
どう過ごしますか?

自己。アイデンティティなんてそんな簡単に
これですって見つかるものではない。

娘が無断欠席した時、私は娘に
「悩め!悩め!大いに迷え!迷え!」と
伝えました。

高校時代は、自分に自信があるときもあれば
突然、不安になるときもある
確かなものなんて何も感じられず、不安定に
思うものです。

揺れて、迷いながら、自分を探していけばいい。

ただ言えるのは、一人でずっと
悩むのではなくて、相談したり、参考にしたりと
他の人の協力を得ながら、ご縁の中で
自分を確立していくのがいいと言うこと。

出会いのパワーはすごくて、自分に
何か宿題を伝えるため、あるいは欠けていることを
教えるために、人と引き寄せあっています。

人との出会いの中で、気づき、学び
自分はどんな強みがあり、何が求められているのか
感じていくことで、自己を確立していきます。

高校時代は、出会いや絆
たくさんの経験を通して、それを財産にして
アイデンティティーを構築していきましょう。

社会貢献

問い
社会貢献するために、どうしていきますか?

親が子供に小言を言うのと似ているのですが

子供が知りたいことだったら
聞いてくれるけど、頼んでないよーーって時は
それはただの「おせっかい」に終わります。

同じく社会貢献も、貢献したいといくら思っていても
相手がそれを望んでいなければ、「余計な
お世話」「おせっかい」となりかねません。

ニーズなきところにサプライなし。

まずは、相手が何を望んでいるのか
相手のニーズを聴けるかどうか

自分がしたいことをするのではなく
相手が望んでいることをする

困難な時

問い
困難な状況でどうしますか?

楽天的だったことでうまく言った経験
ありませんか?

試合の直前まですごく緊張するけど
いざ試合となると、「成るように成る」みたいに
開き直れて、結果、優勝したみたいな経験
ありますよね。

不安や緊張をしてもいいけど、最後の最後
ここぞと言う場面で、「うまくいく!」と信じれる人が強い。

人生は見方でどんどん変わる。

うまく言っていると思えば、良い人生になるのです。
運命を信じる人は、ハッピーです。

 

石の上にも三年

問い
高校時代に、計画して実践していくことは?
石の上にも三年的なことは?

「石の上にも三年」の美学は私は嫌いです。

コツコツすることで成果が上がることも
確かですが、弊害もあります。

好きでもないことを延々と続けようとしても
途中から苦行になっていて、継続しにくい。

私のブログは書くのが好きなので
こうして続いていますが、嫌いな人にとっては
いくら「石の上にも三年」と言われても
続けられないものです。

経済学用語で機会費用、機会損失というのがあります。

しがみついてしまった為に、売り時を逸して
損をしてしまう、、、そういう損失

習い事でも同様なことが言えます。

才能があると思えないのに、やり続けてる間
他に才能があるかもしれないものに出会うことが
できないのです。

となれば、柔軟に、いろいろなものに挑戦しながら
自分で「これだ!」というものを探していくのが
いいと思います。

続けていればいいこともあるし、弊害もあるということ
それをわかっていること。

そして、同様に、多様なものに触れ、チャレンジする
機会は失わないようにすること。

これが大事ではないでしょうか?

 

ムフフフ。

こんな風に、子供たちの作文の相手をしているときも
アドラー心理学の考えかたと、質問が
非常に有用です。

それだけ、人生の礎になりうる考え方なのですね!!