子供の将来が不安なあまりやりがちな、1番の失敗

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うちの子だから将来が不安なのかな?

ちゃんと通学できるかな?
ちゃんと大学行けるかな?
ちゃんと就職できるかな?
ちゃんと結婚できるかな?

子供を持つ親というのは、こんな不安が
日々あると思います。

今日は、神奈川県大和市3校合同
「ことばの教室親の会」主催の講演会で
ことばや発達に心配を持っているお子さんの保護者を
対象に「勇気づけの子育て」講演を
質問で繰り広げてきました。

障害があるかないかで、大変さの違いはあるかも
しれませんが、根底に流れているのは
みんなママとして、当然の気持ち
不安や心配

みんな同じなんです。

うちの子だから、ではなく
みんな、ママだもん。不安です。

ただ、不安のあまり、子育ての目標を
見誤ると、とんでもない失敗をするかも。

今日は、子育ての目標をどこに置くのか
お話しします。

 

え?奈美枝さんちも?
そう、私も不安でした。

 

チビスケの2歳上のお姉ちゃんは、頭の回転が早いし、
私を小さくして、2倍速にしたみたいな
感じの子供なので、考えていることすごくわかるし、
お姉ちゃんも感覚的に私を理解しています。

お姉ちゃんに何かを教えるのは、まるで
スポンジが水を吸うように、どんどん
吸収して、私は、面白くて面白くて
お姉ちゃんの知的好奇心に従うのが
楽しい日々でした。

が、そこに宇宙人登場!

ちびすけ君です。

ツーカー、おもんぱかる
こういう事は皆無。

「面倒くさいなぁ」って私が言うと
「どんな匂い?」ってチビスケ。

言葉通りだったりするんです。

 

チビスケが登場してから、子育てが一気に
不安材料になりました。

ちゃんと、就職して、結婚できるのか?
飯が食える大人になるのか?????

毎日、不安でした。
不安のあまり、キーキー怒って
ドリルや、問題集をやらせたりしていました。

チビスケは、ママの事が好きだから
泣きながら、悔しがりながら、泣きながら
出来ないドリルをやって。

やっては、全然、出来ないから、また私が
キーキー嘆いて、嘆いて・・・

「僕だって、覚えたいんだよ!!
ウエーーーン」

なんて事、しょっちゅう。

こうして、日々、チビスケに手も意識も
奪われていたので、何が起こるかというと
お姉ちゃんが、ものすごく扱いにくくなりました。

反抗、生意気、あまのじゃく・・・・

そうなんです。お姉ちゃんは嫉妬して、
寂しくて、注目を得るために、必死になったのです。

チビスケの登場で、私は不安が強くなり
ますます、なんとかしなきゃモードに入るけど
それも、空回りという日々になりました。

 

私の意識を変える大きな転機はこれでした。

そんな日々から、今に至る、転機
それは、心理テスト(Wisc検査)を受けた時から。

受けるまでは、葛藤の連続。
しかし、心理テストを受けて、ホッとしたのです。

なんだ、バカじゃないんだ。

正直、そう安心したのです。
今まで、「こんな事もわからないの?」
「こんな事も覚えられないの?」って
思っていたので、検査結果で知能に問題はなく、
むしろIQは高いことがわかったのです。

しかし、検査をしてくれた先生が、
「正常である事がいいんじゃないんですよ。
チビスケ君の場合、できる事と、出来ない事の
幅が大きいのが問題です。」

え?どういうこと?

本人は、頭が悪いわけではないので、実は
内容を理解しているし、語彙もある
でも、彼の場合、それを表現するのが遅い。
だから、評価されにくい。

つまり、わかっていることを、わかって
もらえなくて、チビスケは毎日もどかしい
時間を過ごしているんだ、と。

泣きました。これには、泣きました。

ごめんね、気がつかなくて・・・って
泣きました。

ひとしきり泣いて、決めたんです。

どうやったら、表現できるのか
苦手なことをどう支援するのか
そこだ!私の仕事はそこだ!!と。

 

チビスケのおかげで、子育ての目標が
変わったのです。

大学、就職、結婚

そういうことじゃない。

チビスケが、親以外の人の協力を得ながら
自立して、社会で暮らしていくこと。

それが、目標になったんです。

不安のあまり、子育ての目標を学力中心に
してしまうのは、一番の失敗だと思います。

 

私の子育て目標にはエビデンスがある!

この私の目標が、現代において
とても、意味があることを裏付ける調査があります。

シカゴ大学のジェームズ・ヘックマンらは、
IQなどの「認知能力」だけでなく、学習意欲や労働意欲、
努力や忍耐などの「非認知能力」が進学や
賃金水準の決定に寄与することを明らかにしています。
そして、非認知能力の重要な決定要因の一つが
「幼少期の家庭環境」であると分析しています。

<参考>

幼児教育の効果に関する代表的な研究成果
 ~ペリー就学前計画~

・James J. Heckman and Alan Krueger, Inequality in America:
What Role for Human Capital Policies?, Cambridge,
Massachusetts: the MIT Press, 2003, 370 pages.
(書名の日本語訳: アメリカの不平等: 人的資本政策の役割は何か?)
『経済研究』Vol. 57, No. 2, July 2006 掲載)

 

IQ や学力よりもむしろ
非認知力を高めることが大事

 

非認知力とは
「意欲」「協調性」「粘り強さ」「忍耐力」「計画性」

さらに、自己認識、感情の自己抑制
対人スキルや社会的な交渉術、共感力

こうしたことも含まれていきます。

これを目標にすれば、あれ?
日常での関わり方に変化があると思いませんか?

嫌じゃないんです。
チビスケとの二人三脚は楽しい!

大学に行くための基礎学力をつけるんだ
という目標ではなく、非認知力を高めるために
何ができるかな?

ドリルはやめました。
その代わり、チビスケが目がキラキラして、
夢中になることが何かよく観察しました。

今、空港が好きなら空港に出かけたり
一緒に図書館にいったり。

ゲーム感覚で意欲を継続できて、忍耐できるように
こうした、イベントの計画をチビスケに任せました。

自分のしたいこと、興味のあることですから、
計画することも楽しい。
夢中で、調べていました。

図書館通いもしょっちゅうで、10冊も飛行機や
空港の本を借りて、また予約して。
粘り強く、調べていました。

学力をつけるのが目標だと、勉強に結びつかない
こうした、行動は、忙しい小学生には
なんだか無駄に見えるかもしれません。

しかし、しっかりエビデンスのある目標であり
みあった行動だったのです。

子供と二人三脚するために、
常に心がけておくこと

上記のように、行動するのは、ゴールを
非認知力を高めるという目標にしたからですが

それを実践するときに大事なのは、目線です。

子供自身の目線を心がけること

この子は、どこを見てる?
なにが好き?どんなことが困っている?

エビデンスにもあったように、子供自身が自分を
ちゃんと認識していることも重要なのです。

ですから、私は、非認知力を高めること
そして、困っていることを子供自身が理解して
人に助けを求められること

これを目標にしました。

私が、いつまでも、手伝うことは出来ないし
チビスケは地域の中で、地域の人の協力を得て
暮らしていくのです。

ですから、この困っていることを、伝えられるのは
とっても大事。

みてください。チビスケの先週のプリント
チビスケの小学校では、算数は能力別3段階に
分かれます。本人の希望が考慮されるので
こんな希望を出したのですね。

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私は、この希望を言えたことがまず
嬉しくて、「すごいね、すごいね
自分で、言えたんだね〜」と褒めまくり。

「どうして、こうしたいって思ったの?」
と質問。

「うん、こないだ、熱で休んで、ちょっと
そのときの、不安なんだよね」

私はこれもまた、嬉しくて
「すごいね、すごいね!自分でそんな分析
できちゃうんだね、すごいね!」

嬉しい気持ち爆発させ、ウルウルしてました。

一瞬、親バカに見えるかもしれませんが
子供の目線に合わせる
困っていることを言語化することを促す
そんなことを意識しているんです。

チビスケの存在が
お姉ちゃんに与える影響は?

目標が学力だった頃は、お姉ちゃんは
チビスケより優位に立っている気分で
よく、「うさぎとカメ」に例えられ
戒めれるくらい。

別に苦労なんてしないし、と思い
受験勉強を選択しました。
中学受験はそんなに甘い世界ではないので
がーーーーん。狙っている人はみんな出来る。と
挫折感を味わいます。

そこで、私が、今までの目標のまま接していたら
学力向上のため、はっぱをかけていたとおもいます。

しかし、チビスケのお陰で、学ぶ「目的」が大事と
意識が変わっているので、表現も気持ちも全然ちがう。

学校に行くことが目標じゃないから、非認知力を高めたり
困っていることを言えて、人と協力して生きて行けることが
目標だから。

学校いけーーーがんばれーーーとは言わないわけです。

お姉ちゃん、チビスケのお陰で、いやーーなプレッシャーが
ない状態にいれるのです。

チビスケの存在は、ちゃんと、神様が計算してくださった
神様からの贈り物なんです。

あなたは大丈夫?
お子様に胸を張れますか?

「意欲」「協調性」「粘り強さ」「忍耐力」「計画性」

さらに、自己認識、感情の自己抑制
対人スキルや社会的な交渉術、共感力

あなたはどうですか?

大人なのに、これらができない人が
たくさんいるなぁと最近、よく思います。

しかも、たちが悪いのは、大人なので
「言い訳」がまぁうまい。

なんだ、かんだ理由をつけて、「粘り強く」
挑戦しようとしない。意欲をもたない。
感情的になっては心のデトックスとかと都合の良い
解釈で逃げる。先延ばしにして、計画しない。

私、大人の方が、残念だなぁと思うのです。

自分が出来ていないこと、子供に求めるなんて
なんてナンセンス。

ママ自ら、やる人
やる人であろう!

私も怠け癖があります。
でも、子供と共に、一緒に取り組む
私も一緒に成長するんだ!と努力していますよ。

 

今日は、2時間の講演
あっという間でしたが、多くの方に
「すごく良かった」「記憶にのこった」
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