今日は、アドラー心理学の子育て講座
「SMILE」再受講2日目。
課題の分離を学びました。
課題の分離とは、子供が本来なんとかしないといけない
問題、例えば、宿題をするとか、自分の部屋の掃除をするとか
そうしたことを、親が、断りもなく、干渉してしまうことで
子供の成長機会を奪うので、片付けのできる子供に
なってほしいというのは親の希望、つまり親の課題。
この親の課題と、子供の課題を分けて考えたほうがいいよ
というものです。
モンテッソーリでの出来事
モンテッソーリ・エレメンタリースクール時代の
話を思い出しました。
お姉ちゃんは小学校の時、モンテッソーリの
小学校に通っていました。
幼稚園の時からの先生たちで校舎も同じ。
一貫したモンテッソーリ教育がされてきました。
ある時、下駄箱付近で、向かい合う
先生と生徒を目撃。
黙ったまま、怒るでも、怒られるでもなく
だいぶ、沈黙が流れていました。
何があったかと言うと
お弁当を忘れた子供が、先生に
子供「あのーーお弁当を忘れたんです」
先生「そう」
子供「・・・・・」
先生「・・・・・」
長い沈黙の後、
子供、「お弁当を忘れたんです。お昼ご飯にパンを買いたいので
お金を貸してください」
先生「はい、いいですよ」
そう言うことなんですよ。
お弁当を忘れたことは、誰の課題でしょうか?
それは、子供の課題。子供自身が、なんとかする
そう言う問題です。
でも、お母さんとか先生とか、これは大変と
先回りして、お弁当を届けたり
打開策を提案したりしてしまいます。
これをすると、子供の自立心は削がれます。
無力で、ダメな人なんだって思います。
おそらく、手助けはやめたほうがいい
先回りはやめたほうがいい
そう言うことは、知っているママが多いかも
しれません。
今日の、気づきは、この「間」です。
モンテッソーリの先生がとった「間」
子供の方が、言い出すまで、待てますか?
あれこれ、アドバイスするのを我慢できますか?
課題の分離の本質は、相手の成長を
願って、自分で考える、自分で決める
その力を信じることです。
先回りこそしない私ですが、子供が言い出すまで
待てているかと言うと、疑問が。
沈黙に耐えかねて、選択肢を提示しちゃっていました。
もちろん、選択肢を提示するのは、モンテッソーリ的に
正解なんですよ。
今日は、さらに、「間」をしっかり取ろうと
思いました。
アドバイスもいらない
今日も、いくつかのロープレがあり
ご参加の方々が、自分ならこう言うと
演じたり発表してくださっていました。
それは、どれも正解。
どれも正解ですが、さらに、子供の成長を願い
さらに、子供を対等に思うのであれば
答えを急がない
答えは出なくてもいい
アドバイス厳禁
みなさん、流石に、勇気づけは上手で
子供の気持ちに寄り添って、否定しないのですが
ついつい、その先をしちゃう方もチラホラで
じゃあこうしたらいいんじゃない?
では、こうする?
と言うような、アドバイスをしていらっしゃいました。
私の経験からも、子供はアドバイスを先に
言われたくないのです。
そして、アドバイスというのは、とかく、ママの推測
ママの見識から発せられるので、子供の目線と
ずれていることもある。
だからこそ、下手に、アドバイスをするよりも
「共感」重視がうまく行きます。
共感をたっぷりしてあげている間に
子供自身が、自分で考え始めます。
私たちの目指す子育てのゴールは
自主性のある子供、自立できる子供です。
頼まれてもいないのに、お母さんの
アイディアをいつも聞かされていては
自主性は育ちません。
何を言っても正解
許される関係性の中で、アドバイスされず
自分で考える時間を取ってもらえること
これがとても大事です。
子供が、自分の困った状況から
ヘルプを言えるまで、「待つ」
これが今日、とても大事だなぁと思いました。
すぐに答えを求めない
私がアドラーの他にしている
「子供のやる気を引き出す魔法の質問」の
講座の中でも、
答えは出なくてもいい
これを最重要な原則の一つにしています。
子供の考える速度は、大人とは違います。
すぐには、答えが出ないこともあるし
気の利いた返事ができないこともある。
でも、自分でモヤモヤしていることを考える
その時間はとてもとても重要です。
わからないから、また失敗して、
それで、また考える。
それって非常に大事な財産になる体験です。
答えを待たず、親が、こうじゃない?と
アドバイスしてしまうと、失敗体験が減ってしまう
かもしれない。
失敗は、成長のきっかけ。
その機会が親の、先回りしたアドバイスで無くなって
しまうなんて、困りますよね。
私は、よく
「どうだろうね・・・・?」
「そのことについては、また今度
話し合おうか?」
というように、時間を置いています。
スピードマニアな私ですが、その場での
回答を求めなくなってきました。
だいぶ、待てるようになってきました。
そのトレーニングになったのが
魔法の質問イラストカードでした。
カードを使いながら、答えをすぐに
求めないことが、自然にできるように
なってきたら、逆に、子供が自分で
工夫していることがわかったり、子供なりの
計画がわかったりして、
あーーー早く結果を求めなくてよかったぁ
と思うことが多々生まれたのでした。
自主性のある子供に育てたかったら
共感、相談、そういう関係がベースにある状態で
答えを急がない
答えは出なくてもいい
アドバイス厳禁
頑張ってみましょう!!
さて、その魔法の質問のイラストカード
ちょっと面白い使い方をするのですが
これが、アドバイス大好きな私が
待てるようになるきっかけになった
非常に頼もしいツールです。
みなさんにも、使っていただきたいので
12月5日(木)使い手養成講座をします。
楽しい講座で、楽しい毎日を!
アドラー心理学
勇気づけELM講座
土曜講座
12月7、14(土)
@町田 10時から15時
@新宿
12月2、9、16日(月)
10時から13時
子供のやる気を引き出す魔法の質問
楽しくて、あっという間の2時間
すぐに使える、楽しい質問が
いっぱい出てきますよーー
2020年 1月17日
10時から12時 町田中央公民館
詳細はこちら。
魔法の質問イラストカード
2019年12月5日
10時から14時@町田