「吃音」の著者である近藤雄生さんと
「きよしこ」「トンビ」などの著者
重松清さんの対談を見てきました。
お二人とも、お目にかかるのは
初めて。ドキドキでした。
そして、気づきがたくさんの対談と
なりました。
どこが良かったのか?
すんばらしかったのは
重松清さんが、さすがの
質問と、まとめ。
インタビューアーとして
言葉の選び方も、話の構成も
実に素晴らしかった。
そして、近藤雄生さんが
この本を書いてくれたこと。
こんちゃん(私の大学の
同級生)の弟だったから
手にした本なのです。
正直、関係ないと思っていた。
でも、私には、
まつもとまつりさんという
すごい味方がいてね
まつもとまつりさんは、生まれつきの
難聴のママさん
早口の私の講座に
全部出てくれる
すごい人
わたしに、難聴の世界を
教えてくれた
大事な大事な人。
そんな彼女と同じように
こんちゃんのおかげで
こんちゃんの弟の本で
吃音の世界を知れました。
英国王のスピーチという映画とか
福山雅治のドラマで知ってた程度
それが、衝撃の内容でした。
ノンフィクションなので
やばすぎる。
こんなにも、悩んでいる人がいるのだ。
そして悩みの深さにも驚き
さらに、悩みの個別性にも驚きました。
だから、重松清さんのインタビュー力と
そもそも、吃音の世界を世に知らしめた
近藤さんが、素晴らしかった対談でした。
重い命題とは
ところが、近藤さんの意図と
違うとは思うけど
私には、本を読んでいる時から
発達障害グレーゾーンの中一の息子と
社会との関係に読めてきて
しまいました。
うちのチビ助、中1は
発達障害グレーゾーン
でも、おそらく学習や注意に
困難がある状態です。
一見、なんの問題もない
健康そのもの。
パッと見てわかりません。
さらに、調子のいい時、うまくいく場面では
全くのいい子です。
ところが、忘れ物をしたり
道に迷ったりすると、パニックになったり
些細なことがきっかけで
大げんかしちゃったりすると
他人からすると、なんとも
困った迷惑な人になる。
こうした部分も
吃音がかかえる問題と
発達障害の問題が
シンクロして、目に飛び込んで
きてしまいました。
重松清さんが言います
治すものなのか
受け入れるものなのか
重松清さんがつづけます。
受け入れられるなら
それに越したことはないけど
治せるものなら治したい
まさしくそうなのです。
私は、1年間、発達障害児の放課後デイサービスで
お仕事させていただき、ほとんどの利用者さんの
親御さんと面談させていただきました。
放課後デイサービスを利用するには
手帳が必要なので、どの子も
それなりの診断がついています。
そして、比較的幼児期に、診断されている
こともあるのか
親御さんの中に、障害について
悪あがきを私のようにしている人は
見受けられませんでした。
ものすごく言葉が悪く
極端なのですが、尊敬する
自閉症児がっちゃんのパパ、シュガーのりさんの
表現をお借りして
「自閉症ど真ん中!」みたいな状態だと
障害受容云々を悩む段階ではないのかも
しれません。
むしろ、
中途半端な、うちのチビ助のような
グレーゾーンという、なんとか迷惑かけながら
生活をギリギリしていけているレベル。
そんなだと、症状の発現は一定ではなく
場面ごとに、全然異なってきます。
少しでもいい日、いい時間があると
私は、「障害」だなんて忘れてしまい
うまくいっている大丈夫だと思います。
ところが、困ったことが起きて
現実を突きつけられると、「障害」を
認めざるを得なくて、もがき苦しみます。
まさしく、障害を受け入れられるものなら
それに越したことはないけど
なおせるものなら治したい。
そんな心境です。
社会に求めるもの
近藤さんが、この本を
書いてくれたおかげで
私の、発達障害へのスタンスも
はっきりしてきました。
これまた、重松清さんが
名言を。
解決と理解は違う
解決は出来ないかもしれないけど
理解が増えたらいいなぁ
そうなんです。ほんと、そう。
発達障害は、
支援なんて、マニュアルないし
治療法だって確立されていない。
でも、みんなでまず
知って、歩み寄って
理解をしていく、深めていく。
それが、私も求めていること。
私の涙
そんな中、私が泣いてしまった
場面があります。
来場者からの質問で
吃音になって
よかった事はありますか?
近藤さんも、重松清さんも
上手く答えていらしたけど
私は、涙が込み上げてきました。
障害があって、よかったこと?
よかったこと??
なりたくて、なってる訳じゃない。
近藤さんは、人生を変える悩みと
おっしゃっていました。
なりたくて、チビ助が
障害を負ってるわけじゃない。
前向きに生きるために
意義をみいだすために
必死で生きてます。
なってよかった、なんて
思えません。
それって、私、未熟なんですかね?
心がせまいんでしょうか?
重松清さんが
私の涙を見てか、見てなくてもか
素晴らしいまとめを。
吃音がなければ、物書きには
なってない!
そりゃ、あっちに吃音のない人生が
あって選べるなら、
あっちの人生がいいなあって思う。
ただ、ただね、、、、
吃音のある人生も
悪くないよ、と言えるよね。
って。
泣けた、泣けた。
当事者の中には、まだまだ
障害を受け止めて、よかった、なんて
言えない人もいる。
だからと言って、自分の人生を
否定しているわけじゃない。
私も、息子のおかげで、出会いが
こうしてあり、
たくさんの学びを得ています。
だから、感謝してる。
感謝してるけど、障害があって
よかったとは、思えない、、、
重松清さんがいいます。
吃音のある先生ってことで
生徒は待つわけ。
待つということは、認めるということ。
上手くしゃべれない先生がいる
ということは、教え子たちには
大きな意味がある。
私も、息子とわたしやその周囲の人々に
息子がいるおかげで
気づきがある、そんな存在だと
思っている。
私は、まだ、障害を
受け入れる事は出来ていないし
治したいってあがいてる。
でも、1番の目標は
チビ助が、社会で求められ
幸せに暮らしていけるってこと。
それを見失わないように
していきたい。
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