叱らない子育て、口出ししない子育て

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叱らない子育て
口出ししない子育て

これって、一見、非常に理想的な子育てに
見えますが、誤解していませんか?

私が間違ったケースから、
誤解を解いていこうと思います。

間違ったケース①

アドラー心理学では、叱らない子育て
モンテッソーリ教育では口出ししない子育てを
推奨しています。

これを、表面的に捉えて、誤解した子育てを
している時があります。

 

実は、私も。

子供の学ぶ力を信じて、余計な
口出し、手出しをしないモンテッソーリ教育

自然な結末から、子供自身が学ぶように
見守るアドラー心理学勇気づけ。

 

だから、私、間違ってしまいました。

チビ助が、朝の仕度でパニックになり
ギャン泣き始めると、

前の日に仕度をしなかった事を
反省させたい。
朝、グズグズしていた事を
反省させたい。

ここで、助けては、子供の自立に
ならない!!

と、意地になって、「送って
行かないよ!」って
姿勢を貫こうとしていました。

ない!ない!物が無い!

ない!ない!時間がない!

とパニックになって、泣き叫んで
いるチビ助に対して、

毅然と、「送って行かないよ」
「あなたが悪いんでしょ」

と、話す事で、アドラー心理学的解決
モンテッソーリ教育的解決をしているつもりでした。

でも、これ、間違っていた。

 

 

そもそもの大前提

叱らない子育てというのは
語弊があるようなのではっきり言いますと

そもそも、子供との間に
主従関係ではなく、
信頼や共感、尊敬の念があってこそ
ものであるということ。

単に叱らないだけだと

自分が怒るお母さんであるのを人から
みられたくないという保身

子供に嫌われたくないという
自信のなさからの保身

こうしたものになりがちだからです。

アドラー心理学でどうして、叱らない、褒めない子育てを
推進しているのかというと

アドラー心理学において、人間関係は、上下ではなく
対等な横のつながりと捉えるとしているからです。

経験や職責や立場などの差があれど
人間の価値として、上下を付けられるものでは
ないですよね。

どうしても、どちらが上、下という関係のまま
事を進めると、支配される側、従う側となり
理不尽な感情や、反発される苛立ちなどが
湧いてきて、心の平安は、どちらにもありませんね。

ところが、皆、経験の差や立場の差こそあれ
対等であるので、尊敬と信頼の対象だと思うと
自分の意見と同様に、相手の意見を尊重しようとします。

大事にされているという感覚があると、戦う必要
無くなります。

非常に穏やかで、建設的な対応を
お互いに取ることができるのです。

対等だという、尊敬、信頼の上に
叱らない子育ては成り立つ。

そこから、わかるように

叱らないのは、相手を尊重しているからで
保身ではありません。

言葉遊びにならないで、よく
考えてくださいね。

「いからないで」
「怒っている事を伝える」

と、私は勇気づけ講座で伝えています。

どうすればいいのか、適切な対応が
わからないから、不適切な事をしているのに
いつまでも、道筋を示さず、ニコニコしているのは
子供にとって、良いものではありません。

「こうしたら、危ないよね。
目に入ったら、大怪我するかも。
だから、この箱に入れましょう」

と言うように

「やめなさいーーーー!ダメでしょーーー!」って
感情的にいかるのではなく

いけないことは、しっかりと伝え

できれば、「ダメよーー」って言うより
望ましい方法を伝える。

「走るな!」より
「ゆっくり歩いてね!」と言う感じで
できると、子供への心理的ダメージが
少なくなります。

これが、アドラー心理学勇気づけでいう
叱らない子育て。

決して、放任主義ではないんです。

 

感情的にいからない

それをアドラー心理学で言っているのであって
子供自身が、道がわからず困っているのに

何もしないことではない。

①の対処法

感情的にならず、望ましい道を伝える。
これがいいと思います。

朝のパニックのチビすけの場合
送らないと言うことで、余計
パニックになります。

そこで、手出ししないと言うつまらない
意地を張るよりも

「今は、パニック状態で話にならないから
落ち着いたら、このことは話そうね。
今、君は、遅刻したくないから
泣いているんだよね。
だったら、今日は、送ってあげる。
落ち着いたら、話そうね」

といって、その場で、説教したり
叱ったりせず、落ち着くのを待ったほうが
いいと思います。

間違ったケース②

チビ助は忘れ物が多く、机やカバンの
整理整頓が苦手です。

小学校に入ったんだから
自分でやって当たり前

と、口出ししない、モンテッソーリ教育の
ごとく、黙って、見守り続けました。

が、学校から、連絡が。

机の中がすごいことになっていて
プリントが押し込められていて
溢れそうだから取りに来て欲しい。

私の、手出し口出しは無用なはずなので
見守った、、、、は、間違い。

小学生になったら、荷物の管理ができて
当たり前

なんてことは、ないのです。

自転車を渡して、乗り方知っているでしょ
はい乗ってね!って言っているようなものです。

わかってても、できることや
できるまでに時間がかかるのです。

見守る

と言うのは、実は奥が深く
放任と違い、どこに「お手伝い」が必要か
見極めながら見ているのです。

モンテッソーリ教育では、
「必要な分だけ手伝ってください」
「一人でできるように手伝ってください」

と、しています。

つまり、過不足なく、適宜の手伝いは
必要なのです。

いきなり、できるでしょ!は無謀なのです。

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学習の支援でも

先日、「ワーキングメモリーと学習支援」と言う
講座に学びに行きました。

中学生にもなって、一人で
勉強できるだろう

一人で、忘れ物なく暮らせるだろうって
思うでしょ。

でも、チビ助にとって、それは
容易ではありません。

口出し手出しをせず
叱らず

それは、チビ助にとって、幸せな
ことなのでしょうか?

叱らないのは大事ですが
周囲の人が困っていることは
伝えないと、本人はわかりません。

本人は、自分が困っていることさえ、認識できず
周囲が怒っているので
どうやら、困った事をしていると
気が付いていた、と言うような状態です。

何に困っているのかの
言語化さえ難しいのが子供です。

ワーキングメモリーは個人差があり
そして、子供は大人よりも
容量が少ないと考えられます。

つまり、入ってきた情報を
処理する力は、大人より弱いのです。

何に困っているのか
よく観察し、よく分析し
適宜、声かけをしたり
工夫をしていく必要があります。

注意が外れやすい子供であれば
単に放置したのでは
自ら軌道修正は難しいのです。

先ほどの、講座では
学習に困難がある子供のうち
そもそも、学習に参加できるかどうかから
まず、見ていかないと、とのことでした。

多動傾向で、じっと注意を
傾けていられないのであれば

いくらアドラー心理学で
自然の結末だ!とか、モンテッソーリ教育的に
口出ししないとかしても

自ら注意をもどして、学習に参加し
学びにつなげていくなんて事
無理なわけです。

 

視力が弱い子供に
メガネをかけさせず、本を読ませている
ようなものです。

過不足なく、必要な手伝いを
していく事

これは、無駄にイライラしたり
本人の自尊感情を損ねる事を
回避できます。

 

忘れ物の場合だと・・・・・

「忘れ物をしちゃいけないことは
わかっているんだもんね。

でも、忘れちゃう。
困ったね。

どんな時に忘れちゃう?」

 

と、質問しながら、私は
本人から聞き出しています。

講座では、記録するのも手だと。
どんな時に、忘れるのか
記録することで、パターンが見えてくると。

 

時間なのか、場所なのか
観察して、分析したら
必要な声かけ、手助けをしていきます。

 

これをしないで
モンテッソーリ教育だから
アドラー心理学だから・・・と言うのは
間違いです。

どちらも、子供の主体性を重んじ
そして、お互いの成長を信じているけど
必要なことは、ちゃんと伝えていきます。

講座からの実践

講座に出て、すぐに取り組んだのは

①「目当て」「目的」を確認すること
②時間の調整
③学習内容のポイントを見える化

①について

改善がなかなかされてこないのは
本人の意識が遠のいてしまうからかなと
分析して

学習する前に、目的を伝える

②について
長すぎると、これまた
集中が持たないので、適切な長さか
確認しながら適宜、休憩するを心がけました。

③について
情報が多いと、整理できないのだなと
分析したので
学習を進めながら、ポイントは
明確にして、
わかりやすく紙に書いて、見えるところに
置くようにしてみました。

・・・・

と言うように

勉強なんて一人でやって当然

ではなくて、心をかけて。

きっとうまくいくって信じて
成長を信じて

過不足なく支援を繰り出す。

そのために、よく観察する。

これが大事なのです。

目をかけ、心をかけて
丁寧に、子育てしていきましょうね!

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