いじり?いじめ?

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「いじり」なのか「いじめ」なのか

冗談でも、ユーモアとブラックジョーク
というように分かれるでしょう?

何が違うのでしょうか?

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先日、『ワンダー』という本を紹介しました。
いじめについて、多角的に考えるきっかけになる本として。

暴力や、言葉の暴力というわかりやすい「いじめ」の他に
今は、「いじり」という、お笑い芸人のような
からかいのレベルなのか、でも傷ついている現実から
やはりこれは「いじめ」なのでは?という境界線の難しい
問題が多いように思います。

まぁ、それだけ、関係性が希薄だったり
コミュニケーションの量が少なかったり
コミュニケーションスキルが低かったりするのでしょう。

そんな時、何がいちばん、当事者にとって、辛いと
思いますか?

今日は、そこを書きます。

イジメなのか?

チビ助が昨日味わった体験です。

チビ助中学一年生。新しい学校で
楽しく生活しています。私立なので、平日に
おやすみなことが何度かあり
その度に、お姉ちゃん(現在・中学三年)のように
友達と何処かへ行きたいと考えていました。

お姉ちゃんほど、コミュ力がないのは
本人もわかっていたので、自分の好きな
映画ならと、1学期も映画に友達を誘いましたが
見向きもされず。

それどころか、しつこく誘い過ぎたせいで
「お前、(LINEの)友達から外すぞ!」と
言われて、ショックで家で、泣いているという事もありました。

なだめ、作戦考えて
さらに、秋も誘いましたが、これまただめ。

いよいよ自分の好きなスターウォーズが
くるとなって、また年末に誘いますが
なんだかんだとまとまらず・・・

諦めていたら、同じ小学校出身のクラスメイトが
スターウォーズを土田と見たいと
誘ってくれて、2人で見にいくことに。

初めて、友達と出かけたチビ助。
私も、チビ助もそれはそれは嬉しかった。

でも、一番、望んでいたのは、クラスの友達と
映画に行くこと。

切望してたところ、正月明けたらクラスのリーダー格の
友達の方から、映画見に行く企画が出て、この3連休の
最後の月曜に行くことになったと報告を受けました。

私もチビ助も嬉しくて、嬉しくて
よかったねーーって、お互い言ってワクワクしていました。

ところが、映画にいく月曜日の午後、待ち合わせの時間の
2時間前くらいに、チビ助から

「映画、昨日だったんだって」というLINEが来ました。

私はかなり気が動転。

え??意味わからん。

慌てて外出先から帰宅。
すると、何事もなかったかのように
ゲームしているチビ助。

私「昨日だったら、昨日の集合時間に
きみがいない時点で連絡あるでしょう」

「うーーん、その時間、僕が
亀買ったって投稿してたから
用事あると思われたんだと思う」

「本当に、昨日だったか、友達に聞いた?
特に、誰か、親しい人に個別で聞いた?」

「グループラインにほんと?って投げたけど
よくわかんない・・・・」

「え?どういうこと?」

「多分、僕の確認ミス。」

「えーー楽しみにしてたのに
それはショックだよね。てか
ママもショック・・・」

「そんな悲惨に思わなくていいよ・・・
(淡々とゲームする)」

パパ帰宅

(パパ)「ママ、なんで沈んでるの?」

(チビ助)「映画が昨日だったって聞いて
ショックみたい」

パパ「そうか。それは残念だったな。
今からホームセンター行くけどいく?」

チビ助「いく!!」

二人がいなくなった後、私は、一人で
悶々としていました。

1時間して、16時過ぎてチビ助たち帰宅。

チビ助「やっぱり映画、今日だったんだって。
待ち合わせの時間になったら、続々と
土田どうしたっていうLINEが入って・・・・」

私「やっぱり、えーーーー。これはひどい。
冗談だとしても、悪質だよね。誰がしたの?」

チビ助「〇〇。クラス違うんだよ。酷いなぁ
涙、、、、、涙。。。。。。涙。。。。
まじ、ムカつく・・・・・涙。。。涙。。。。。」

私「え??なんでクラス違うのにクラスLINEに
いるんだよ。。。。。とにかく
今から出れば、ギリギリ間に合う、今からいきな!!」

と、慌てて、昨日はチビ助を送り出しました。

ここからの、私の問題提起。

いじりか?いじめか?

クラスが違うことで、お互いの関係性が薄い
気心が知れていない間からということ。
そういう関係性で、冗談を言うのは危険。

相手がどう受け止めるのか、予測できないことに
なる可能性があるから。

かわいそうに、チビ助は、真に受けてしまいました。

他のクラスメイトは、騙されなかったけど
チビすけは、信じてしまった。

おそらく、今までも、映画を断られてきたから
ドタキャンだったのかと思ったり
時間管理、スケジュール管理が苦手なことを
自覚しているチビ助だけに
自分の確認ミスだと思ってしまったのか。

「いじり」が通るのは、相手をよく知っていると言う
前提がないと、「いじめ」になる

子供というのは、喧嘩などを通して
お互いの距離感をつかんでいきます。

こういうことを言うと怒る
これは、悲しむ。
この辺まではセーフで、これはどうやらNGだ。

そんなことを、日々の関係の中でつかんでいきます。

対人関係というのは、これは◯、これはバツというように
白黒つけにくいものです。

それだけに、クラスが違う、さらに
LINEという場面で、いじりは非常に危険。

いじりをしたいのなら、からかったり冗談をしたいのなら
まず、相手との信頼関係を築くことから。

何を言えばバツ、ということより
相手との関係性、信頼関係があるかどうかが重要なのです。

逆に、相手との関係性が良好であれば、少し言い間違って
あるいは、語気が強くなってなど、「いじり」がエスカレートして
傷つけるようなことになったとしても、関係修復は容易です。

白黒つけることより、あるいは、線引きすることより
日頃から、大事にしたい人との間に
信頼を築く関係を心がけていくことが大切ということです。

お姉ちゃんもイジメられた?!

チビすけがいない間、私は、あることを思い出して
共有したくて、お姉ちゃんにこのことを話しました。

お姉ちゃんもこの事件を聞いて、思い出していました。

 

お姉ちゃん、現在中学3年生が、私立中学に進学した時
初めましての人間関係の中で、夏休みに、
LINEでトラブルが発生したことがあります。

クラスのLINEがあったのですが
ある男子に嫌われて、グループから
外されてしまったのです。

お姉ちゃん、果敢に「なんで!なんで?」と
詰め寄りますが

その男子にLINEで土田を外す
外さないの投票をされ、多数決で
外されてしまった。。。。。という事件。

この時、お姉ちゃんとその男子は
先生を仲介して、対決できるので本人たちは
解決できましたが、お姉ちゃんにとって
何よりショックだったのは、相手のいじめ以上に

傍観者の存在

グループラインで、友達だと思っていたのに
助けてくれなかった友達の存在

これがきつかったと。

なんで私がいじめられているのに
助けてくれないの?

それが悔しくて傷ついたと。

そこで、チビ助の今回の件にも
同じことを思ったと。

チビ助だけ騙されて
誰もフォローなかったの?って

チビ助が映画に友達と行くのを
楽しみにしているのを知っているはずの友達たち。

ライン上で、クラス違いの友達が

「映画、昨日だよ」って投稿したら
「それ違うよ」って言ってくれたらいいのに・・・・

真に受けちゃったチビ助もチビ助なのかも
知れないし、コミュ力が少ないのもいけないのかも知れない。

でも、友達なら、その辺も、おもんぱかって
欲しかったよね・・・・

お姉ちゃんも、チビ助も
共通の問題提起

それは、「イジリ」は信頼関係の
ある場合にのみ許される。

そして、傍観者は当事者以上に罪深い。

どうすればいいのか?

傍観者の気持ちを理解するなら、
自分に矛先が向いたら困るので
触らぬ神に祟りなしと思っているとか

色々、傍観者には傍観者の思惑が
あると思います。

それも含めて、アドラー心理学を通して
人と共同体感覚で繋がることを目指す私たちは

まずは、様々なものの見方の存在を理解すること。

そして、共感力。この2点が必要ということです。

同じ共同体の一員として、相手の置かれた状況を
自分ごととして考えられるのか。

見て見ぬ振り・・・ではなく
きっと、自分が同じだったら
どんな気持ちで、どんな風に接してもらいたいのかと
考えてみること。

「イジリ」か「イジメ」かは当事者の問題
でも、傍観者はもっと罪深いと理解して、
共感力を発揮していきたいものです。

 

子供達が共感力をつけるためには
まずは、お母さんたちが、子供の話に
共感していかないとです。

アドバイスや、対策を伝えるのをぐっと我慢して
子供の話を聴く。

子供が関心を寄せていることに、自分も関心を寄せて
子供の目になって、心になって、聴く。

身近なあなたから、共感を示していきましょう!!

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