夫の事が「嫌い」あるいは「空気」でも大丈夫なわけ

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本田晃一さんのブログで
愛妻家の本田さんは結婚する前の1年間
あることをしたと、書いていました。

ネタバレになりますが、それは、仕事をしないで
妻になる人を理解する時間にあて
自分のことも知ってもらう時間にしたと言う美談。

美談で、いいね!がたくさんついていましたが
私は、そうかなぁと違和感がありました。

なぜかな?

なんで結婚したの?

結婚する前に、1年かけていないから
まず、1年、寝かせると言うのがよくわからない私。

そして、夫婦で喧嘩したり、嫌味を言ったり
しちゃうこともある。

そんな時、子供に

「なんで結婚したの?」と聞かれました。

あなたなら、なんて答えますか?

私は、毎度、決まって「勢い」と答えます。

夢を壊すようで申し訳ないけど
じっくり考えていたら、結婚なんていつまでも
できないと思う。

「好き」って言う気持ちが大きくなって
細かいことを見なくなるから結婚できる。
とりあえず、結婚まではたどり着く。

じっくり考えて、選んでいたら
条件なんてキリがないんですから、相手の
欠けている部分に目が行くでしょう。

だから、「勢い」が決め手でした。

愛は盲目

「好き」って言う勢いで結婚まではたどり着きます。

愛は盲目とはよく言ったもので
いいところばかり、見えてルンルン気分
熱病のようだから、結婚できます。

結婚はスタートで、ゴールではないから
結婚を機に、「好き」をベースにした日々が
始まります。

愛は盲目なので、気がついていない「サビ」「ほころび」が
生活の中で、見え始めます。

でも、大丈夫。

まだまだ、「好き」が生きているので
夫婦は大人な話し合いや、やり過ごしなどの対応を
とり、夫婦を続けていきます。

「好き」ってすごい力。

歯車が狂う第1章

大人な対応していた円満夫婦が、変化する時が
きます。

それは、子供の誕生。

子供が生まれると、オスは子孫の繁栄のために
躍起になり、メスは子育てホルモンが出まくり
オスを遠ざけようとします。

夫がうざい・・・・
どうしようもなく、夫に腹が立つ・・・

あれ?あんなに好きで結婚したのに
シャットダウン?

そうなんですよ。それが現実、結婚前にどれだけ
仲良かろうが、何も考えてなかろうが
いずれも、出産という大きな出来事は
予測不可能な事柄のオンパレードなんです。

想像できないくらいの、気持ちの浮き沈み
慣れない子育ての不安、無意識に溢れる涙

結婚する前に知っていても、産後のマタニティブルーは
辛くて、産後うつは非常に悲しい時間でした。

産後うつ

多かれ少なかれ、産後はホルモンが激しく
変化します。
それは、肉体的、精神的に非常に影響して
コントロールが難しいものです。

出産で、「好き」が終わり「空気」に。

ギャンギャン、泣いて夫に当たって
それも、ごく自然ですが、夫にとっては衝撃。

あんなに「好き」だった子がギャンギャン泣く
かまってちゃんだったなんて。。。。と
百年の恋が冷める。

妻は妻で、自分でもわけわかんないくらい
感情が高ぶったり落ち込んだりして
夫婦のことより、まず、今日1日をどう
生き抜くか、子供を生きながらえさせるのか
それが一番の関心事です。

喧嘩して、ぶつかるのも
エネルギーがいるし、さらにそこから
分かり合えるためには、歩み寄りなどの
時間とエネルギーが必要、となると
喧嘩するのも大変。

と、そのうち、衝突を避け、「空気」のような
関係になっていきます。

喧嘩にさえならない

夫婦再生の段階

愛し合って、理解しあって結婚していようと
勢いで結婚していようと

出産・育児という関門は
大きな試練となります。

「愛」から「空気」になって
次に、夫婦再生への道が始まります。

私は、それも子育ての醍醐味に加えていいのでは
と思っています。

今までは、感情で成り立っていたけど
これからは、意志、積極的な志によって
夫婦を再生しようと思うことで、道ができるのです。

子育てという修羅場をくぐり抜けた戦士同士
子供に、何を伝えるのかを今一度
考える時がきたのです。

10歳までの子育ては、ワンオペでも乗り越え
られてきました。自分ワールドの方がやりやすいくらい。

「空気」のはずの夫が、パパ風を急に吹かせてくると
逆に、迷惑っていうくらい。

でも、10歳過ぎてからは、子供は
親に、人としての生き様を見ていきます。
親の行動そのものが、子供に影響していきます。

つまり、「空気」ではなく、お互いに
意味あっての二人なんだと、伝えないと・・・・

さてどうする?

「空気」の先は?

夫婦再生といっても、出産前に状態に戻ることを
目指すのではなくて、新しいステージを目指します。

それは、「家族」

家族になっていくのです。

恋でも、「好き」でもないけど
でも「空気」もそろそろ卒業してあげる。

で、その先は?

「家族」としての気持ち

つまりは、「愛情」です。

恋が終わり、「情」

ふむふむ。それでどうするってことなの?

夫婦になる

本当の意味で、夫婦になるのって
子育ての後なのかなぁなんて思います。

子育てを通して、お互いを認め
お互いの欠点を補い合い、ねぎらい
感謝を持つ。

それが、ふわふわとできているはずです。

認めたくないけど。

なので、10歳過ぎたら、夫婦再生の名の下に
家族になる、愛情を深める!

とはいえ、「空気」だった時のイヤーーーな
思い出がいくつもあるし、今更感がハンパないので
夫婦再生と言われてもねぇ・・・と思いますよね。

私は、言葉から始めました。
気持ちは後からついてくる。
そう、アドラー心理学の岩井俊憲先生に指導していただき
「いきているATM」と思っていた夫に
気持ちを寄せるなんて、おえーーーだったけど
まずは言葉から。

お疲れ様

毎日、眠い日や、大変な日もあるだろうに
通勤、お疲れ様。

そんな言葉をかけるようにしました。

本心から言えるようになるのは、だいぶ後。

でも、嘘でもいいから、喜びそうなことを
言っているうちに、あれ?あれれれ?

気持ちが乗ってきてる。

本当に、お疲れ様って、思える!!私!

 

そう思えると、夫が、玄関汚いぞ!って
言っても、「あら大変!疲れて帰ってきて
これはひどいね」なんて思えて。

前なら、「嫌味だなーー」
「お前が片付けろよ!」って思っていたのにね。

言葉が先で、気持ちが育つことがある

気持ちを育てて、家族になっていく

それがいいなぁと思うのです。

最初から、理解しあえていてもいなくても
結婚生活という長いスパンの中で
山あり谷あり。

15年経った私なりに、子供が10歳を超えてから
夫婦再生してきて、すごく良かったと思えています。

家族になれた、その感覚。

今、年老いた両親が、夫婦とはこんなものと
まざまざと見せてくれます。
昨年、若くして脳炎に倒れ、家事が突然できなくなった母。

家のことなど何もできなかった父が
家事をやっています。

車椅子の移乗、歩行介助も
なんとも微笑ましい雰囲気。

お見合い結婚で、何にも知らなくて結婚しているけど
そこから、どんどん愛情を深め、子育てを終えてから
一番、夫婦になっている、と感じました。

私も、これからを楽しみに、夫婦になっていこうと
思っています。

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