ご飯を食べて欲しいジレンマ

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食が細くて、栄養が取れているのか
心配で・・・・

食べるのが遅くて、イライラします

など、子供の食の悩みって
ママにとっては結構重大ですよね。

ご飯を食べるのは子供の課題
ご飯を作るのが母親の課題

と、アドラー心理学的には分けられますが
栄養をとって欲しい気持ちは、そう簡単には
落ち着かないと思います。

ご飯を食べるのは子供の課題なので
食べないなら、下膳する。

これがセオリーなのですが
偏食、少食は気になります。私はどうしているのか
書きますね。

自閉症のママたちに学ぶ

昨年、働かせていただいた
自閉症の子供達のための放課後ディサービス
「モーツアルト」では

土曜日や夏休みなどの大型連休では
お昼ご飯を提供しています。

自閉症の子供と言っても
偏食がある子、ない子がいます。

発達障害は、特性が個人によって
バラバラなのが特徴です。

唐揚げしか食べない子、ご飯は
白いのしか食べない子、カレーしか
食べない子、などいましたが
他は、大概、出されたものは食べてくれました。

そして、偏食の子供のお母さんと
面談して私の気がついたことなのですが
お母さんたち、偏食をそんなに気にしていない。

小学生になってどうこうできるレベルでは
ないので、もう、そう言うものだ、と
受け入れている感じです。

唐揚げしか食べなくても、その子供にとって
食事の時間はとても楽しみな時間です。

コミュニケーションが苦手とされる
自閉症の子供たちであっても、ランチは
いつも、楽しみで、お昼だよーーーと言えば
みんなすぐに集まってきます。

食事は楽しい時間

みんなで食べるって楽しいね!

これが一番の栄養になる
そんな感じがしました

ビタミンやミネラルが不足して
風邪をひきやすい、皮膚が乾燥しやすい
などの症状はありますが、さほど
健康上の問題になることはないようです。

そして、中学生くらいのお母さんに面談すると
逆に励まされて、

「小さい時は激しい偏食だったのに
本が読めるようになって、あるとき
世界の料理という本にはまって
その料理を作るようになって、偏食が治ったのよ!
だから、土田さんのお子さんも大丈夫よ!」

なんて励まされて嬉しかったです。

うちのチビ助も、発達凸凹グレーなので
お弁当を全く食べてくれません。
でも、毎日作りながら、いつか
食べてくれるかもと思っているし
チビ助も、なぜか食べないくせに
毎日持って行ってるし。

お互い、いつか、いい日が来るかもと
希望を持っています。

栄養は、どこかでとっているさ。

それくらいの大きな気持ちでいます。

チビすけはサラダは大好物だし
家でのご飯はもりもり食べてくれます。
だから、まだいいのですが
それでも栄養面が気になるので
サプリメントをとってもらっています。

今は、子供用にグミタイプのサプリや
美味しい野菜ジュースなどあるので
そういうものの中で、子供が受け入れてくれるもので
採用して行ったらイライラが減るのではないでしょうか?

あ、否定的な批判する外野のことは
流してね。

サプリでは吸収がどうのとか
農薬がどうのとか、野菜ジュースの糖分が
どうのとか、いろいろ批判する人が
いるものですが、私たちは私たちで。

説得して食べるというレベルにないんだから
有機野菜かどうかよりも、栄養補給が大事
サプリで気持ちが楽になれば、拷問のように
食べさせることもなくなるし
ママも食事を取らせる奴隷にならないですむでしょ。

看護学校時代の学びから

給食を黙って食べるというルールのある
学校があるのだとか

それって、食事ではなく、給餌ですよね・・・・

看護大学時代、患者体験を色々とするのですが
食事を介助してもらう体験もしました。

スプーンとお箸

これだけでもすごく違うんです。

スプーンで介助されると、みじめで
情けなく感じて
お箸だと、人としてまだ扱われている
感じがしました。

さらに、無言で介助されると
「えさ」の時間という感じ。
味を味わうよりも、虚しい感じの方が
上回ってしまいました。

お話ししながら、楽しい雰囲気で
一人の人間としての尊厳を大事
食事をするということが、とても重要だと
学びました。

モンテッソーリ時代

モンテッソーリ幼稚園の先生に
お弁当を食べないお姉ちゃんに
私が激怒していることがバレて
お叱りを受けたことがあります。

「食べなさい!」と叱って食べさせても
栄養にはなりません
楽しい雰囲気の中で、小さな小鉢に入れたり
たくさんあるという印象にしないで、食材のことを
楽しそうにお話ししながら食べてみては?と提案
されました。

あらーーー今日の人参、とっても
色が綺麗だねーーー
甘いかなぁ?
あら、ほんと、甘くて美味しいわよ。
なんとかちゃんもどうぞ召し上がれ

これはどうかな、これはほうれん草
これをいただくと元気になるのよーー
あら、ママも元気が湧いてきたわーー

こんな風に食べることが楽しいという
話題でまずはスタートさせてと提案されたのです。

私が叱ろうと、褒めようと
お姉ちゃんの食べる時間ってそんなに変わらない。

いつからか、彼女はフランス人だと
思うようにしてました。

時間をかけて、食事を楽しむ人なのねーーーって。

肩の力を抜いて、時間をかけて
食べてもいいんだと思うようにしたら
イライラ減りましたよ。

高学年以降の食卓

高学年ぐらいから、子供達の栄養の問題は
気にならなくなって、そこからの食事の時間は
コミュニケーションの場となりました。

子供との会話が弾むのは食事の時間。

塾に習い事、と子供達は
親と過ごす時間が減ってきます。

食事を介して、親子が交流している
この時間がプレシャスなのです。

昨年、母が脳炎で倒れて家事ができなくなり
毎週、お惣菜を実家に届けていました。

その時、思いました。

親が作ったものを作っているんだなぁ私。

母がしてくれたようにするんだなぁ。
料理も遺産なのです。

きんぴら、ひじき、ほうれん草の胡麻和え
母の味付けですからね、私も。

ということは、私が作ることで
子供達も味を覚えて、受け継いでいくわけです。
そう思うと、食事の時間はますます大事に思えました。

寮に入ったり、留学したり、子供が
母親の手料理を食べなくなる時が意外と
早く訪れることもある。

そう思うと、今、今日、作る料理
一つ一つが、とても大事に感じます。

手の込んだ料理である必要はないけど
子供とたくさん笑って
あーだーこーだーと話して囲む食卓

これは教育に次いで、私が子供に
与えられる財産です。

19:30に帰宅して、パパッと料理して
食べる料理なので、たいして手が込んでいないし
そもそも、私は料理が上手い方ではないのですが
子供と食べる時間を楽しみにしています。

「今日さーーあいつがさーーまた
変なことしたんだよーーーまじ受けるんだけど・・・・」

「今日もう最悪なんだよ、こんなことがあって」

「あ!そういえば、テスト意外と
できたんだよ、で、先生がその時
めちゃ嬉しそうでさーーー」

私は、否定もアドバイスもなく
ただただ、ウンウンと聞いています。

それがとても幸せ。

話してくれることが嬉しい。
ご飯を一緒に食べられることが幸せ。

子供の勉強を応援したいけど
勉強するのは子供の課題

でも、ママだもの。
暖かい食事と楽しい会話で応援できるじゃないですか。

来週から子供たちテスト休みに入ります。
食事の回数が増えます。
大変だけど楽しみ。

すでに献立や外食の予定を相談し始めています。
食事の時間は、心の栄養になることを
心がけて、完璧なママより幸せなママを目指しましょうね!

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