今日は、川崎市で放課後デイサービスを
四箇所、経営されている株式会社アイムの代表
佐藤典雅さんの講演会に参加してきました。
佐藤さんは、のりさんと呼ばれていますが
ご自身の18歳のお子さん
ガッチャンのが自閉症で、その療育目的で
療育最先端のアメリカに9年近く渡っていたという
経歴の持ち主。
アメリカの療育を見てきた彼だからの痛烈な、
日本の「地味で」「アナログな」療育批判。
とにかく、痛快で、面白いんです。
そんなノリさんの今日の話は
がっちゃんの成長に合わせて、進化してきた
アイムのこれからの話。
ガッチャンが楽しい時間を過ごせるように
「放課後デイサービス」を始め、ガッチャンが
就労支援ありきの学校生活ではなく
ゆったりと過ごしながら個性を磨く場として
「ノーベル高等学院」を作ってきました。
そして、そのガッチャンは来春、高校卒業です。
つまり、その先、「就労支援」の話になるわけです。
ところが、既存の就労支援は、背もたれのない椅子に
姿勢良く何時間も座らせて、単純作業を
音楽もなくやらせるというものだったりする・・・・
自分だって、そんなのやりたくない!という仕事を
自閉症の子供に強いるって、どうなのよ!!っていうのが
ノリさんの叫びでした。
さて、私は、今日のノリさんの話の中で
どんな事を感じたのでしょうか。
目次
療育を語る時の主語は?
ノリさんが言いました。
療育を語る時って、主語がない!
確かに!
でも、私は、自分ごととして聞いてしまうので
ノリさんの意図とはちょっと違うけど
こんな風に捉えました。
手帳をもらえる子供と
グレーゾーンでは、卒業後の進路
将来設計は全然違う。
私の息子は、グレーゾーン。
だから、グレーゾーンの子供のことを
書くことにしよう!!
私をインスパイアしてくれる
ピカソカレッジのみんなのことは
時々触れるけどね。というスタンスにしようと
感じました。
⑴同じこと
手帳があろうとなかろうと
共通する大事なことは
子供の特性をよく見ること
子供と向き合うこと
⑵違うこと
手帳があるなしで違うのは、グレーゾーンは
福祉の対象じゃないので
生活保護になるまで保護されないから、
親の不安はなかなかなものだということ。
手当が出ないからね。
何かしらして、飯を食っていって
もらわないといけないから。
将来への不安は、なかなか結構なものです。
それでも、私は、過干渉にならないように
かつ、チビ助自身が無理なく自立に
向かえるように、いろいろな作戦をしています。
チビ助 好きなこと作戦
チビ助がグレーゾーンということは、得意なことと
苦手なことの「差」が結構あるということです。
例えば、平均すれば、IQ 100という
平均的な知能なんだけど
その中で、すごく得意な事と苦手な事がある。
なので、理解されないと、本人は生きずらいと
感じやすい状況にある、そういうことです。
でもね、その苦手な事って、普通の大人でも
努力してもなかなか克服できない事ってあるでしょう。
それは、グレーゾーンも同じです。
苦手な事は、チビ助を見ていると
改善されていくのには非常に時間がかかります。
子供の貴重な今日という1日が
あまり変化のない苦手克服に費やされるのがいいか
それとも、好きなことに没頭している時間になるのが
いいのか。
私は、バランスよく行きたいの。
苦手なことも、毎日、意識はさせ続けます。
が、必ず、毎日、好きな事をする時間は確保。
これで、心のバランスも保っていけます。
チビ助の夢中は?
チビ助は、今年は、水槽に夢中です。
私が夜、仕事から帰宅したらびっくり。
60センチの水槽を学校帰りに買って
帰っていました!!
ネットで、近所の熱帯魚屋さんを検索して
なんと、町田駅から、タクシーで往復したんだとか。
メーターが上がるたびに、心臓がドキドキ
したんだって。もう、最高!!
そのドキドキ、よくわかるよーー。
最初は場所がわからないからタクシーで、帰りは
水槽が大きいのでバスは無理でタクシーだって。
すごい問題解決しているじゃん!!
チビ助は、時間割を揃えたり、忘れ物を
しないようにするっていうのが苦手なんです。
でも、好きなことのためなら、必死になれる。
そして、今週は、中間テスト頑張ったご褒美に
叔父から外掛けフィルターをプレゼントして
もらいました。
巧緻性、手先の器用さは全然ダメで
モンテッソーリ幼稚園時代は、うまくできなくて
よく癇癪を起こしていました。
そんな彼が、なんと、自分で組み立ててる。
前回の、反省を生かして、パーツが最初に
揃っているか確認した時は、胸に熱いものが
こみ上げました。
そうだった。前回、父にライトを買ってもらった時
パーツがないと大騒ぎして、実はあったっていう
エピソードがあって、でも、それを
ちゃんと教訓にしているじゃないですか!!
すごい!
同じようなミスばかりしているように
思われるグレーゾーンの子どもたち。
でも、こうして、好きなことなどの場面で
ちゃんと観察してみれば、彼らなりに反省して
教訓にして、繰り返さないように頑張っているんです。
そんな、チビ助も、あれ??
繋ぎ方、失敗ぎゃーーー
水が溢れる・・・・・!!
でも、大丈夫。
自分でふいて、そのタオルを消毒する方法も
教えてあるので自分でできます。
失敗するからやらせないのでは無くて
失敗はするものだけど、失敗した時
どうしたらいいのかを教えさえすればいい
そういうことなんです。
好き
やりたい
この気持ちを何より大事にして。
問題の学業はどうしているの?
テストは、チビ助、ダメなんですよ・・・
8月に受けた検査で、それが明らかになり
私も旦那さんも、めちゃ納得。
検査結果では、
時間に制限があると
パフォーマンスがさがる
時間制限がないと、年齢以上の完成度を示す。
あーーーだから、中学受験、ダメなんだーー
納得!
なので、テストいがいの
シグナルポイントを持たないといけません。
学歴というのは、旗みたいなもの。
人事の人に、ここに
情報処理能力高めの女子がいますよーーーって
知らせるための旗みたいな。
旗がなくても、時間をかければ
その人の良いところと、企業のニーズをすり合わせることが
できますが、ものすごい人数が就活で訪れるので
企業としても効率よく審査するために
この旗を利用しているのです。
チビ助は、学歴やペーパー試験資格という旗は
使えません。
考えているのは
成果物でプレゼンです。
早いと言われようが、チビ助には最新の Mac book Airを
持たせ、Adobe のプロがつかうような、ソフトを使わせて
います。
それでまぁ、作っているのが・・・
大好きな女の子との合成写真っていう・・・
それって、どうなの?笑ですが
まぁ、動機はともあれ、何かしらの
スキルが身についていくので、いいのでは?
学歴は旗になるようなものは望めないけど
その代わりになる、成果物が作れる
プレゼンができる、は、できるかな?
12歳でパソコンやら電子機器に触れさせると
脳に影響がどうの、というご批判は、私は
気にしていません。
自分の子供だけ遮蔽なんてできないんですよ。
見えていないだけ、もう日本は、そこれへん
4Gが飛んでいて、そのうち5G、6Gになるでしょう。
自分の子供だけ、そこから逃れることなんて
できないので、電子機器の弊害をうたうのは
ナンセンスかなぁと思っています。
学校の勉強はどうするの?
成果物だ、プレゼンだって、それはいいけど
学習は、諦めるの?しないの?
私は、本人の希望を重視して、さらに
チビ助の特性を生かして支援してます。
普通なら、「勉強しなさい!」って
言われたら、国語の宿題先やって、その後
英語の復習だけしておこーーとか考えますよね。
何をどれくらいやる
いつまでに、、、
これ、うちのチビ助には
めちゃハードル高いことで、本人は苦手なので
私に手伝ってくださいと言います。
なのに、アドラーかじったひとって
「課題の分離」がなってないわ!!って、言うんだけど
アドラー心理学
学び直したら?って思う。
お子さんから反抗にあったり、逆に
いつも、顔色うかがうような親子関係になってるなら、
それは課題の分離が出来てなくて、要注意よ、って
そう言う意味で課題の分離があるのであって、
ケースバイケースなことも多々あるはずです。
細かく理詰めでいけば、うちのチビ助は
自分で、苦手を分析して
理解できていたので、私は
託されているので代行しています。
グレーゾーンにも幅があるし
そのこの年齢にもよる。
何が苦手か、よくわかっていないこともある。
優しく、お母さんが陰ながらフォローするのは
全然いいと思います。
いつも言ってるのですが
グレーゾーンの子育ては、パキッと分離じゃなくてね
だんだんと手を離す
初めて、自転車の乗る時のように。
学校の成績は、子供も親も
一喜一憂しがちですが、それ
自然です。
学校の成績どうでもいいって
思っているなら、学校いかなくていいじゃん。
子供自身も、成績は楽しみにしています。
だって、そのために頑張っているから。
でも、うちのチビ助は、時間制限のあると
パフォーマンスが下がりますし、
字も汚くいので、判読されないこともあり
日々の努力に見合う結果は出ません。
だから私は、点数そのものは気にしません。
でも、親子で、ちゃんと
成績は気にして、話し合うよ、
大事なのは、見てるところ
話す中身
点数よりも、前回より
こんな問題、とこうとしてる!
すごい!チャレンジしたねーー
うわー惜しかったけど
彼に勝ちたいって、ほんと
がんばってて良かったね!
いいライバルに出会えたねー。
彼なりに頑張ったと思うところを
見ていきます。
手帳もたず、社会に出ていく以上
いつも、こうした、評価がつきまとうわけです。
逃げられないので、だから、
彼が楽しく、未来を
描くために、このテストを
どう生かそうか?
の視点で、利用する。
苦手なことは、お母さんは補助輪のつもりで
例えば、チビ助の場合、
計画性がないので、私はやることリストを毎日書きます。
それみて、自分の遊びたい気持ちと
向き合いながら、なんとか10分は座ってみる。
そこでまた励ましながら、課題が終わるように
声かけしていく。
そんな二人三脚をしながら、いつか
自分でコツを覚えて欲しいなぁ、自分で
集中する方法を身につけて欲しいなぁなんて
考えながら、やっています。
お節介ではなく、頼まれたことを
あくまでも補助輪レベルでヘルプする。
点数そのものよりも、中身
頑張ったことを認める
学習を諦めるのではなく、可能性を広げるため
できることを、取り組んでいく姿勢は忘れない。
治る、良くなるの期待を手放す
グレーゾーンは、手帳組とちがい
その子の特性に合っていることしていれば、
全く、問題に感じません。
すると、お母さん、どうなるかというと
このまま、治るんじゃないか?
逆に、上手く行かなかった時は
お母さん、自分を責めて
もっと早く、もっと努力すれば
治るのでは?
治る、は、求めない方が
日々、楽しく暮らせると思います。
結果として、なんか
良くなってる!あら!!
って、いう位のスタンスがいいと思っています。
治るに期待すると、お母さん
だいたい頑張りすぎちゃって、子供を責める
自分を責めるになる。
だって、そんなに、そんなに
効果は、ないから、発達障害グレーゾーンなんですから。
大事なのは、子供が夢中に
なれるもの、それが日々ありますか?って
ことです。
チビ助の水槽のように、夢中になれること
あるといいですよね。
それは、なんとか体操よりも、はるかに心の栄養に
なると思いますよ。
私は、バランスボールを置いているし、鉄分を
意識した食事を作るようにしているけど
あんまり期待しすぎない。
あくまでそれは補助的なもの。
チビ助が好きなこと、楽しいものに
出会った時の爆発的なエネルギーが
すごいので、そちらがメインね!
ノリさんのご子息のがっちゃんの描いた絵画が
来年ニューヨークに行きます。
自閉症がっちゃんで検索して、応援してくださいね!
アドラー心理学
勇気づけELM講座
@新宿
11月15、22、29日(金)
10時から13時の全3回
@町田
11月12、19、26日(火)
10時から13時の全3回
土曜講座
12月7、14(土)
@町田 10時から15時
@新宿
12月2、9、16日(月)
10時から13時
魔法の質問イラストカード
やらなきゃいけないことが
たくさんあって、身動き取れない時
答えはでかかっているけど
決めかねている時
子供や夫とうまくいっていないなぁと
感じる時
私は、この可愛いカードを引いてみるんです。
「答えは、きっとあなたの中にある。」
それが実感できるんです。
私が知りたかったことはこれか!
そうか、これをしよう!って
問題解決が早くなり、行動にも
移しやすいので、自分の中の満足感もすごい。
可愛いイラストのカード
そして、私からの質問
その先に、あなたの求めている答えが
見つかるはずです。
なんとも面白い体験
してみませんか?
これはお店で、売っていないので
ぜひ、この使い手養成講座に参加して
ゲットしてくださいね。
2019年10月24日
10時から14時@町田