男らしさは、泣かない事なのか?

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男の子だから、泣いちゃだめ

 

このフレーズの弊害は罪深い

男だとか、女だとか関係なく
悲しみは同じようにあるし
喪失感も同じようにある。

 

まぁ、私は女だから、女の方が強いという
説を有力だとすると、「男の子でしょ!」と
ハッパかけていくという意味合いなんだと思う。

今日は、アドラー心理学の権威
ペリグリーの先生がヒューマンギルドにて
アドラー的グリーフケアの講座をされるというので
参加しました。

プライバシーに留意して、特別な
そこでの具体事例は避けます。

普遍化して話します。

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男性は、自分の親が亡くなっても
妻に泣く姿を見せられない。
平気なふりをしてしまう。

これは、妻に弱みをみせたくないという
ある種の「防衛機制」なのかなぁ。

 

これ、子供にも、言えるんだ。
救急で看護師の修行した時、臨死が
何度かあり、お父さんが倒れたような
ケースでは、お母さんは半狂乱になり
子供は、引き離され、事実を告げられず
死に際に会えない。

それでもって、子供にもいろいろ感情が
あり、自分が悪かったのではとか
大人と同じように罪悪感があったりするのに
悲嘆のプロセスを無視され

子供なんだから知らなくていい

子供なんだから、元気に学校
いきなさい

と、元気さを求められてしまう・・・・

ほんとは泣きたいのに、お母さんが
あまりに悲しんでいるから、自分は
しっかりしなきゃと思って
泣けない子供もいる。

男だから、子供だから、
しっかりしないといけない

こんなの、嘘です。

モーニング。弔いの喪は
目一杯、味わっていいのです。

泣いて、怒って、いいのです。

むしろ、このステップをしっかり
踏んだ方が、回復が早いです。

 

男性が強がる・・・この背景は?

強がってみせてしまう男性
この心理はなんでしょうか。

鎧がないと、不安なんですよ。
不完全な自分を認めるのが嫌なのです。

不完全な自分を認めるというのが
まるで、努力を放棄している怠け者の
気がして、俺はそんなんじゃない!!
がんばってる!!!って吠えたい。

ほんとは、不完全さを自ら、言えた方が
周囲と協力関係をつくれて
貢献感を育て、共同体として
成熟していけるのですが・・・

つまり、強がっているということは
パートナーや家族を信頼していないということ。

 

先日も紹介した映画
「マダム・イン・ニューヨーク」

妻のことをバカにしていた夫
英語ができないことでお母さんを
バカにしていた娘

主人公は英会話を習い、人生を
変換させていきます。

そして、英語でこんなスピーチを。
これを聞きながら、夫と娘は涙がとまらない。

 

家族は決して決めつけない

家族は決して傷つけない

家族は決して、引け目を感じさせない

家族だけよ

弱みを笑わないのは

家族だけは

与えてくれるわ。愛と敬意を。

 

本当にそうあったらいいなぁと
思い、このセリフに胸がきゅーーーっと
なりました。

だから、ご紹介しています。

家族に自分から弱みをみせていけること
それは、とても、とても
貢献感のたかいこと。
家族を信頼し、尊敬しているということ。

カウンセラーと患者さまが
尊敬と信頼で関係をつなぐことも
もちろん、大事でしょう。

でも、私には、それ以上に
まずは、家族のメンバーが
尊敬と信頼の関係を築くことが
大事だと思うのです。

 

男の子だから、子供だから
女だから・・・・という
バイアスで傷つけ合うより
対等な人間として、お互いに
尊敬、信頼を目指しましょう!!

それが、グリーフケアの根幹になると
私は今日、強く思いました。

 

私の理想のグリーフケア

たくさんのカウンセラーを養成するより
身近な人々どうしが
互助できる関係をつくるのが
私の理想です。

 

映画、マダム・イン・ニューヨークでも
言っていましたね。
「自分で、自分を助ける時よ」
「自分を助ける最良の人は、自分」

まずは、自分の不完全さをみとめ
謙虚さと感謝をもち
対等、信頼、尊敬を持ちましょう。

それは、自分に対しても。

自分で自分に尊敬と信頼をよせましょう。

自分を裏切らない。

自分で、自分を落としめない。

 

今日は、ペリグリーノ先生の
カウンセリングが目の前で見ることができて
とっても贅沢で、深い学びの時間になりました。

明日も楽しみ。

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