マザーテレサへの想い

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19年前。私は思い切って夏休みにインドに行きました。
カルカッタに、マザーを訪ねて。

門があり、呼び鈴を押すと、あの白に水色の線の入った
修道服に身を包んだシスターが現れて、中に通して
くださいました。

つたない英語で必死でボランティアの希望を伝え
翌日から、マザーテレサの施設で1ヶ月のボランティア。

人生の中で、運命に感じた出来事でした。

今日、マザーテレサが「聖人」になると
聞きました。異例の速さなんだとか。
恥ずかしながら、「聖人」とはなにかぐぐってしまいました。

奇跡を2つ起こすことが条件なんだとか
私は、その科学的に証明できないことに、自分自身
違和感を覚えつつ、きっと、またバッシングが
あるだろうなぁと思いました。

以前、2013年、マザーテレサについて、
内◯医師のコメントが一方的な内容であったのにも関わらず、
内◯医師を支持する読者の方は、マザーの心の闇の存在や
神の存在に対しての考え方から、マザーテレサの行為を
怪訝に思われたようでした。

思想は自由で、どう考えても、何を表現しても
いいと思います。もちろん。

ただ、私は、現場で1ヶ月共にしてきたので、わかる。
私の皮膚感覚の個人的な感想ですが
インド人でもない彼女が、最貧民の街、カルカッタで
毎日、毎日、この活動をしていくことは並大抵のこと
ではなかっただろうと。

そして、彼女のその行動の崇高さは、世界中から
絶えることのない寄付をみてもわかりました。

文句をいうのは簡単。
彼女は、それを取り合うこともなく
ただひたすら、目の前の人に愛を届けていました。

「死を待つ人の家」では、寝たきりの余命いくばくも
ない人がたくさんいましたが、清潔で、愛がありました。
たくさんのボランティアの人に手を握られ、ご飯を
食べさせてもらい、体を拭いてもらう。

人間としての尊厳を最後に感じられる、そんな空間でした。

癌を治すとか治さないとか、癌を世の中からなくすとか
そういう問題よりも、誰も目を配ることさえなく
路上で死にゆく運命だった人々に、無条件の
愛を注げることは、崇高以上の何でしょうか?

宗教が人々の救いになると同時に、現在は
不幸なことに、戦争や内戦の原因にもなっています。
それをもって、神の存在を否定するとは
浅はかではないでしょうか。

悪いことをした覚えもないのに、病気になる。
その怒りやつらさはよくわかります。
だから、神様はいないんだ!と思うのも
わかります。

でも、いつまでも、神をのろっていても
何も道は開けないのです。

運命を前向きに受け止めて、前を見て
一歩を踏み出して生きて行く。
それが、人の道なのです。

インドで国葬されるということ

今回の「聖人」ということ。

それは、病気を治したかどうかが焦点ではなくて
それだけ、崇高な活動をしてきたことを
讃えたいという受け止めであってほしいです。

私は、毎日のように、マザーテレサとミサで
お会いできましたが、カメラを向けるというのが
できませんでした。

なんとも観光客みたいでいやだったのです。

帰国する前に、最後のお別れをさせていただけ
頭をさすっていただきながら
このサインをいただいたのです。

マザーテレサ直筆のサイン

マザーテレサ直筆のサイン

私ができること。それは、マザーのご遺志
「目の前の人を幸せにする」それを伝えていくことです。

諦めないでください。
できることを、することから。

「世界一大きな授業」で子供達が考えていました。
みんなに知ってもらうことや、家族や友人と話すことも
「できること」の一つだと。

マザーテレサの命日に際し、お会いできた
最高の思い出と、自分の使命を感じて
今日を噛みしめたいと思います。

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